施術・美容・トレーニングの融合で健康と美容を提供致します。

鍼灸の適応

鍼灸の適応について

鍼灸の適応

近年、東洋医学が注目されるにつれ、鍼灸施術の効果に対する期待が高まっているように感じます。
鍼灸院にて、鍼灸の効果として様々な宣伝が行われていますが、鍼灸の効果についてはまだ未解明なものも多く含まれています。
現段階にて、鍼灸の効果としてエビデンス(科学的根拠)がある報告について紹介していきます。

1.NIH Consensus Statement ( 1997 )

NIH:米国国立衛生研究所が1997年に報告している、鍼灸の効果が以下になります。

  • (1)鍼が有効な疾患

    成人の手術後または化学療法による吐き気、歯科手術後の歯痛、妊娠時のつわり

  • (2)補助的ないし代替的治療法として鍼を利用すると役立つ可能性がある疾患

    薬物中毒、脳血管障害のリハビリ、頭痛、月経痛テニス肘、線維性筋痛症、筋性疼痛、変形性関節症、腰痛、手根管症候群、喘息

アメリカの国立研究機関であるNIHが報告しているため、信頼度は非常に高いと思われます。
全体的に鍼は①痛み、②自律神経の調節に対しての効果を期待することが示唆されます。 参考:http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/01.html

2.WHO(1996)鍼の対象となる疾患

WHO:世界保健機関が報告している鍼の対象となる疾患です。
非常に有名な報告であり、多くの鍼灸院などで鍼の対象疾患として掲げられる出典となっています。

  • (1)上気道疾患

    ①急性副鼻腔炎、②急性鼻炎、③風邪、④急性扁桃炎

  • (2)吸器疾患

    ①急性気管支炎、②気管支喘息

  • (3)眼疾患

    ①急性結膜炎、②中心性網膜炎、③小児の近視、④白内障

  • (4)口腔疾患

    ①歯痛、②抜歯後疼痛、③歯肉炎、④急性・慢性咽頭炎

  • (5)胃腸疾患

    ①食道、噴門痙攣、②しゃっくり、③胃下垂、④急性・慢性胃炎、⑤胃酸過多症、⑥慢性十二指腸潰瘍、⑦急性十二指腸潰瘍、⑧急性・慢性腸炎、⑨急性細菌性赤痢、⑩便秘、⑪下痢、⑫麻痺性イレウス

  • (6)神経・筋・骨疾患

    ①頭痛、②片頭痛、③三叉神経痛、④顔面神経麻痺(初期)、⑤脳卒中の不全麻痺、⑥末梢神経障害、⑦急性灰白髄炎の後遺症、⑧メニエール病、⑨神経性膀胱、⑩夜尿症、⑪肋間神経痛、⑫頚肩症候群、⑬五十肩、⑭テニス肘、⑮坐骨神経痛、⑯腰痛、⑰変形性膝関節症

3.Cochrane Systematic Reviewで鍼灸に肯定的な結論が述べられている疾患・症状(2018年3月現在)

Systematic Reviewにより鍼灸に肯定的な結論が述べられている疾患・症状は以下になります。
多くの研究論文を精査し、エビデンスが高いものを抽出するSystematic Reviewによる報告ですので、信頼度は高いと考えられます。

  • (1)鍼灸に肯定的な結論が報告された疾患

    ①一次性頭痛、②episodicな片頭痛、③緊張型頭痛、④頸部障害、⑤術後の嘔気・嘔吐、⑥原発性月経困難症、⑦妊娠中の腰痛・骨盤痛、⑧陣痛軽減

  • (2)鍼灸に一部肯定的な結論が報告された疾患

    ①線維筋痛症、②逆子の灸、③肩痛

4.日本における診療ガイドラインでの鍼灸の効果と推奨度

各専門医らで検討される診療ガイドラインでの鍼灸の推奨度です。
診療ガイドラインに掲載される内容のなかでも、鍼灸が疼痛(痛み)の緩和に効果的である点が示されています。

診療ガイドライン 疾患・症状・病期 エビデンス
レベル
推奨度
腰痛診療ガイドライン2012 慢性腰痛
線維筋痛症治療ガイドライン2011 疼痛、その他 Ⅱa
慢性頭痛診療ガイドライン2013 一次性頭痛
緊張型頭痛
Ⅱa
Ⅱa

C1
上腕骨外側上顆炎診療ガイドライン 疼痛 Ⅱa
日本皮膚科学会円形脱毛診療ガイドライン 発毛 C2
非歯原性歯痛診療ガイドライン 疼痛
脳卒中診療ガイドライン2015 拘縮の軽減
疼痛軽減
がん治療学会 末期がん患者に対しての
疼痛緩和
筋萎縮性側索硬化症診療ガイドライン2013 疼痛 C1
認知症疾患診療ガイドライン2017 認知機能 Ⅰa